海住山寺(かいじゅうせんじ)
加茂盆地の北、瓶原を見下ろす山塊の中腹にある海住山寺は、天平7年(735)、聖武天皇の勅願により、東大寺の良弁僧正が開創したと伝えられています。寺の縁起では、寺院建立の折り地面より湧出した十一面観音菩薩を本尊とし、当初は観音寺と呼ばれたと云います。海住山寺の名は、鎌倉時代に寺院を再興した解脱房貞慶が、観音霊場に因んで名づけたものです。
山上の伽藍は、貞慶が復興して後のもので、本堂の傍らにそびえる朱塗りの五重塔は、山並みに映える鎌倉時代の傑作で、国宝に指定されています。十一面観音像や文殊堂、絹本著色法華曼荼羅図、海住山寺文書はいずれも国の重要文化財に指定されています。(木津川市HPより)|▶ 海住山寺公式HP
国宝・五重塔
山門への階段
山門
本堂
五重塔
九倫
修行大師像
三社
展望台
展望台より
納骨堂
山門
以下チラシ
つれづれに・・・
9月26日、木津川市の中腹に立つ海住山寺(かいじゅうせんじ)を訪れた。きっかけは数日前に参加したNPO法人ふるさと案内・かもによる「ふるさと散歩」で恭仁宮(くにのみや)史跡を訪れた時、この寺院をまじかにし、通過してしまった事からである。
国宝の五重塔は1214年に貞慶の跡を受けた慈心上人によって建立された。この塔は本来頂部まで貫く心柱が1階で止められているという不思議な塔だ。また奈良では三重塔は比較的多いのだが、五重塔は法隆寺、興福寺などを含めても比較的少ない数のようだ。
姿的に気になるのは、最下部の裳階(もこし)という庇。美しい五重の屋根のバランスを崩している(私見)ことだ。
長年に渡って建っていて、朱色が色褪せ地味な雰囲気だが、囲む樹木とは調和し独特の雰囲気を醸している。他 重要文化財が多くあり公開されている。境内は自由に拝観でき、したがって国宝の五重塔は気軽に見ることができる。本堂に収められている仏像の拝観は有料である。折角なので拝観した。高齢のご婦人が正座してニコやかに受付けてくれた。狭い堂内をぐるりとして15分くらいで終わってしまった。そんな広さである。どうも今日は私一人が拝観者のようだ。
山の傾斜に佇んでの寺で、傾斜地を利用し、いくつかのお堂が点在し、上部の平らな部分は広場となり展望台にもなっている。
紅葉が美しいようで紹介写真が多く掲載されていた。その頃また来てみようと思う。
発 行 令和5年(2023)10月5日
発行No. No. 008
写心名 海住山寺(かいじゅうせんじ)
撮影地 京都府木津川市加茂町例幣海住山20
撮影日 令和5年(2023)9月26日
撮 影 歩人
編 集 矢崎英夫
発行者 つれづれ写心栞(しゃしんかん)
発行所 写心栞工房
京都府木津川市南加茂台1-9-16
連絡先 080-3217-3297