2023
5
Aug

寺院

平等院(世界文化遺産)

2023年8月4日(金) 平等院を拝観すべく早朝にでかけた。今年の猛暑は異常であること。学校が夏季休暇に入っていることから、強い日差しと混雑を避けるためである。車で約一時間、7時半に現地についたものの、公的な駐車場がまだ開いていないので民間のパーキングに止め、ゆっくりと宇治川の周辺を散策した。施設、景観はさりげなく整備され、清潔感を漂わせ快い。以前住んでいたところからすると別世界だなと思ってしまった。生活、観光に対する取り組み、姿勢の違いがこれほどの差になるのだなと感じいった。
8時半に平等院の受付が始まり、一番切符で南門より入館した。入口では園内の利用について丁寧な説明頂いたのも印象に残っている。

9時に内観受付が始まり、9時半のチケットをゲット。内観見学といっても、阿弥陀如来坐像のある中央部の極楽空間のみ、約20分ほど丁寧な説明を受けた。この空間は中央部の天井の高い部分で、両脇。背後の建物は美しい姿にするためだけのもので利用目的はない、いわば飾りであることから、上がること、歩くことがまままらないとのこと。堂内は、ヒノキの透かし彫りに金箔、彩色を施した天蓋、大きな光背をもつ阿弥陀如来。建立して700年を超え、焼失することなく現在に至っているとの説明を受けた。このお堂の素晴らしいところは、本尊は当然としてそれを囲む52体の雲中供養菩薩群と、彩色画により囲まれての小宇宙「極楽浄土」が身近に実感されることではないかと思う。
その後、池を前にしての平等院の美しい建物をゆっくりと拝見、写真撮影を楽しんだ。平等院の周辺には高い建物がないことから、建物、木々に隠れて他の施設がみええないという事。これもまた一つの大きな価値だと感じた。現代都市は高層化が進みどうしても木々の上に顔を出してしまう。ここにはそれが全くない。
美しい外観の撮影は楽しいものであったが、内観、及び仏様、他関連の文化財は見学のみで写真が撮れないのが残念ではあった。しかし平等院のHPは素晴らしくよくできており、内容、利用方法、拝観ルートなど、とても丁寧にわかりやすくつくられており関心する。更に、施設の案内カードがあり、それにはQRコードが巧みに施されており分かりやすく楽しく知ることができる。

|▶ 平等院公式ホームページ
|▶ 平等院 案内図

 

(宇治市観光協会HPより)
1052年に宇治関白藤原頼通が父道長の別荘を寺院に改めたものです。「鳳凰堂」は、その翌年に阿弥陀堂として建てられました。大屋根には鳳凰が飾られ、内部は絢爛な扉絵で、装飾されています。二重の天蓋や雲中供養菩薩も必見です。「鳳凰堂」の前には、池を配した庭園(史跡・名勝)がありますが、創建当初は宇治川や対岸の山並みを取り入れて、西方極楽浄土を表現したものといわれています。