2023
24
Jul

寺院

東大寺 二月堂(国宝)

東大寺 二月堂

国宝。旧暦2月に「お水取り」(修二会)が行われることからこの名がある。二月堂は治承4年(1181年)、永禄10年(1567年)の2回の大火にも焼け残ったとされているが、寛7年(1667年)、お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが現在の建物である。本尊は大観音(おおがんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像で、どちらも何人も見ることを許されない絶対秘仏である。建物は2005年(平成17年)12月、国宝に指定された。建物の西側は急斜面になっており、懸崖造りで立てられている。東の山側には遠敷神社(おにゅうじんじゃ)と飯道神社(いいみちじんじゃ)があり、西側の崖下には参籠所(さんろうしょ)、仏餉屋(ぶっしょうのや)(ともに重要文化財)、興成社(こうじょうしゃ)が建てられている。また、お水取りを行う井戸(若狭井(わかさい))のための閼伽井屋(重要文化財)がある。二月堂の周辺は上院とも呼ばれる。(ウィキペディア)

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 傾斜地に建てられた「二月堂」は、その突き出したデッキの幅が広く、毎年二月にはお水取りの行事が行われることでよく知られている。さほど大きな建物ではないが、下階からの階段は独特の雰囲気を持ち、登り切りって、右側のデッキに回っての下界の景色は見応えがある。二月堂は無料で自由に出入りができ、その造り、造作、調度品などの雑駁な感じでとても庶民的で、かしこばることなく参拝ができる。秘仏こそ見ること叶わずで残念ではあるが、お水取りで知られていることもあり気軽で親しみやすい。

 東大寺 二月堂 二月堂の名は、このお堂で修二会(しゅにえ)が旧暦の2月に行なわれることから起こっている。良弁(ろうべん)僧正の高弟実忠(じっちゅう)の草創と伝えるが、寛文7年(1667)の修二会中に堂内から出火、焼失し、現在の建物はその2年後に再建された。創建当初の建物は小規模のものであったらしく、時代を経るにつれ、修二会の行法に合わせて増築されたようである。音響効果といい、内陣・外陣・礼堂などの間取りといい、行法を行なうのにまことにふさわしい建物になっている。

東大寺 二月堂  大仏殿側よりのアプローチ